奈良吉野の移住登山ガイド ちくちゅーの日記

山が好きで、山に住んでみたくて移住しました。山暮らし、ガイド報告、登山ネタetc.

2023年の振り返りと2024年の展望

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年明けから能登半島地震などショッキングなニュースが続きあまり浮かれる気にもなれなかったのですが、書き残していた昨年の記録もアップできたことですし、そろそろ去年の振り返りと新年の抱負をあげておきたいと思います。

2023年はなんといっても春のヒマラヤ遠征が大きなトピックでした。2020年に5400mまでで終わったジャルキャヒマール6473mへ再挑戦。前回と異なる尾根ルートを選択し、結果としては東峰手前の6300m地点にて撤退。出直した氷河ルートでは仲間がクレバスに転落し5550mまでと、今回も登頂することは叶いませんでした。

自分はキャラバン序盤から発熱し、ベースキャンプ入りしても高所順応がいまいちでなかなか辛い遠征となりました。救いは尾根ルート最終キャンプの5600m上では意外と動けたこと、氷河ルートでは約25kgのボッカをこなせたことですが、いずれも一時的なものであり、自分自身の弱さを突き付けられました。

帰国後も体調不良に悩まされたこともあり、神経をすり減らすような山に疲れた反動と、これを機に体を作り直し苦手分野だったクライミングに取り組もうということで、2023年下半期はフリークライミングに打ち込みました。おかげで年末に5.11aという人生最高グレードを達成することができ、一区切りついたように思います。グレード更新もそうですが、クライミングというスポーツに打ち込むことでいろいろな発見があったことも大きな収穫でした。

仕事の面では、国際マウンテンリーダー連盟(IML)認定のIML ハイキング・トレッキングガイド資格という国際水準の登山ガイド資格を取得し、その講習会で知り合った方と9月にノルウェーからのインバウンド登山ツアーのガイド(槍ヶ岳と富士山でした)を担当させていただいたことが大きな経験となりました。9月のツアーに備えて8月から勉強し始めた英語は3日坊主にはならず、いまも継続しています。

コロナ禍明けということで周囲でもインバウンド熱が高まっており、秋~冬にかけては行政のインバウンド向けモニターツアーに参画するなど、仕事の幅が広がってきました。ただ語学力と経験の不足が大きな弱点となっている自覚はあり、今後の学習を積み重ねていきたいと思います。

11月には娘の七五三を無事に迎えることができました。12月には遠方に住む祖父に娘(曾孫)の顔をひさしぶりに見せることができ、平穏な日々の有難さをあらためて感じる今日この頃です。

 

2024年は昨年積み重ねたクライミング力をベースに、公私両方の山において底上げを図っていきたいと思います。あと、実は昨年お盆に痛めた右手中指の関節がまだ痛いので、それを治したいのと、これ以上不調箇所をつくらないようにしたいですね…。今年はいろいろな種類のクライミング&登山を偏りすぎないよう、幅広くやっていきたいものです。

 

*昨年の振り返りはこちら

chkch.hatenablog.com