台高山脈最深部、早春の池木屋山に登る
4/11(日)、台高山脈の池木屋山(いけごややま)を訪れました。標高1,396mと台高山脈の中では高峰で、四方に尾根を張り出した存在感ある山です。関西百名山に選ばれておりマイナーな台高の中では比較的知られていますが、山深い立地のためどの登山口からも遠く、チャレンジしがいのある山です。最近は松阪市によるまつさか香肌イレブンのひとつに選定され道標が整備されましたが、それでも長い道のりには変わりありません。
今回は比較的安全な尾根ルートより往復しました。基本的にずっと樹林の山ですが、要所要所では展望が得られ、気持ちの良い山歩きができました。
登山口には新しい標識ができていました。
まずは尾根に向かって植林帯をじぐざぐに登っていきます。なんとも存在感あるキノコを見つけました…
伐採地に出ると急傾斜のモノレールに沿って高度を上げていきます。
池木屋山の北、霧降山から出ている北東尾根に出ました。ネットをくぐります。ここも標識あり。
尾根上は林業の痕跡がいたるところに見られます。
明るい二次林の中を登っていきます。ところどころ急傾斜で、木の根っこをつかんで登るようなところもあります。
まつさか香肌イレブンの地図では緊急着陸用ヘリポートと記載されている展望地に出ました。山座同定に熱が入ります。
さらに尾根を登りつめ、霧降山に到着。ここで台高山脈の縦走路と合流します。いつかは高見山~大台ヶ原の縦走企画もやってみたいですね。
霧降山山頂直下は大展望が広がります。この写真は東の方を振り返ったところで、真ん中が登ってきた北東尾根、右手には迷岳の山塊、左手には桧塚から続く尾根とその向こうに三峰山方面が見えています。遠く曽爾村の山までかすかに視認できました。
北側には明神岳~桧塚奥峰~桧塚の尾根。
池木屋山方面に少し進むと、池木屋山(一番右)から迷岳へ続く池木屋山東尾根が一望できます。こんな景色を見ると登りたい山がどんどん増えますね。
さらに西側には白髭岳(中央手前)とその奥に大峰山脈が見えました。奥の一番左端が八経ヶ岳、その右に大普賢岳のギザギザの尾根が写っています。こうしてみると白髭岳はやはり立派な山です。
主稜線に乗ってから池木屋山まではずっと尾根歩き。小屋池と呼ばれる湿地帯までくれば山頂はもうすぐです。
静かな池木屋山山頂に到着。ランチをとって、往路を戻りました。
以前初冬に訪れたときは日照時間の短さもあり、帰路は落ち葉ですべるためロープを出したこともあり10時間近くかかったのですが、今回は皆さん健脚で全行程8時間20分で往復できました。ちょうどよい気温にも助けられました。