あけましておめでとうございます。
2024年は新しいクライミングに出会った年でした。
2023年のネパール遠征で心身をすり減らすような大きな山に疲れ、素晴らしいと噂を聞いていたカナダに癒されにいくことに。カナダといえばスコーミッシュ、スコーミッシュといえばクラッククライミング。ということでそれまで経験のなかったクラック技術を身に付けるべく、春~初夏にかけては毎週名張・香落渓の岩場に通いました。
カナダでは実際のところ日々エリアが変わったり、残雪により予定が変わったり、連登による疲労の蓄積があったりと、そこまで成果を挙げられたわけではないのですが(そもそも成果を求めて行っていないのですが)、これまで経験のなかったいわゆる“クライミングツアー”スタイルで旅と岩を満喫し、正直苦手だったロッククライミングに対してポジティブな気持ちを持てるようになりました。
(そういえばカナダ滞在中に10cがフラッシュできたのは成果かも。岩慣れのおかげでしょうか)
7月にカナダから帰国後は仕事が忙しくなり、秋までほぼクライミングはできず。ひさしぶりにジムにいくと散々でしたが、後半は持ち直し、自身2本目となる5.11a(椿岩・アトランタ)を登れたことはよかったです。2023年末から触っていた白嵓のモア・パワー5.11bは残念ながら登れずでグレード更新はならずでしたが、これはトレーニングしていないので当然ですね…
それよりもクラックに触れたことで、先日鈴鹿で初体験したドライツーリングや、八ヶ岳での冬壁、アイスにも違和感なく取り組め、よい影響が出ていることを感じています。狙っていたわけではないですが、思わぬ副産物でした。
という流れでだんだんとメンタルが回復し、しんどい山にもそろそろ行こうかなと前向きな気持ちを持てるようになったことは幸いでした。
仕事の面では4月は小辺路、9月はインバウンドツアーに大峯奥駈道、12月は雲取越えとロングトレイルや比較的長期間のガイドが多く、合間に週末の日帰りガイドもありおかげさまで忙しく充実した日々となりました。これからも地域密着型ガイドとして、紀伊半島の定番から知られざるスポットまで、幅広くご案内していきたいと思います。
プライベートでは娘が通う保育園が2024年4月から新校舎となり、遊び場が増え娘は楽しんでいるようです。どんどん成長している姿を見ると今この瞬間はあっという間に過ぎ去ってしまうのだな~と感じます。毎日接しているとついついなおざりになってしまうのですが、目の前の時間を大切にしたいものです。
2025年もよいバランスを探りつつ、家族皆で楽しく過ごしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
*昨年の振り返りはこちら