大台ヶ原・大峰山・熊野古道etc. 登山ガイドの日記

奈良の山ん中に住む移住者登山ガイドの日記。山行報告、ガイド報告etc.

今日のガイドは中止

今日は大台ヶ原のガイド…予定だったものの、昨日中止を決定。

当初の予想よりも台風の進行が早く、丸一日続く冷たい雨の中で吹きさらしの正木峠付近やすべりやすい大蛇グラを訪れるのは危険との考えから。

先日ドライブウェイで崩土があったばかりというのも気になった。朝から降り続いている雨は昼頃になってだんだんと強くなってきている。我が家の向かいにうっすら見えていた山の影も、このブログを書いている今は真っ白で何も見えない。

中止の判断はやはり難しい。

トレーニングだと思えばいけないことはなかったのでは?とも思うものの、そもそも今回はトレーニングのために山にいくわけではないし、気がかかりな要素が複数あるのは無視できない。個人的な山行ではなく、ガイド登山であればなおさら。

とはいえこの日を楽しみに日程をあけていただいていた参加者の方の気持ちも無視できない。 

中止を決めた今は、今後に何ができるかを考えることに集中したいと思う。

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秋晴れの西大台へ。紅葉はこれから(10/10)

10/10、先週に引き続き大台ヶ原へいってきました。今回は東大台ではなく、入山に手続きが必要な西大台地区です。手続きについてはこちらにて↓

環境省_吉野熊野国立公園大台ヶ原|西大台利用調整地区|利用調整地区とは

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ビジターセンターにて約30分のレクチャーを受けて出発。このときいただいた小冊子には、西大台で観察できる動植物がまとめられていて役立ちました。

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今年は西大台利用調整地区へ立ち入り申請をすると、上北山村に2つある温泉の無料券をプレゼント!というありがたいキャンペーン中とのことで、無料券をいただきました。

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好展望が続く東大台に対し、西大台は一か所ある展望台を除いてはほとんどが森の中。

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紅葉には少し早かったものの、見ごたえある巨木を観察しながら歩きます。

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渡渉点が多く、増水時には注意が必要ですね。また登山道自体も東大台にくらべるとわかりづらいです。木道は一切ありません。解説板もないので、派手さに欠ける分ある程度自然を見る目がないと楽しめない場所かもしれません。。。自然の知識が豊富な人と歩くとより楽しめると思います。

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西大台の定番(?)、通称カボチャの木。実際には土壌が侵食されて、根っこが露出してしまったミズナラの巨木だそう。

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秋晴れに恵まれ、展望台からはシオカラ谷~大蛇嵓の大展望。双眼鏡を使うと大蛇嵓の上に立っている人が見えるほどでした。

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原生的な自然の残る西大台ですが、人の痕跡がまったくないわけではなく。写真はかつて西大台から麓の集落まで伸びていたという長距離有線電話に使われていた碍子(がいし=絶縁体)です。

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下山後は上北山村の道の駅すぐの喫茶店で夕食をとり、温泉につかって帰宅しました。上北山村を満喫した一日となりました。

 

西大台利用調整地区は事前の手続きが煩雑なイメージがあるようで、今日の入山者は自分たち含め6名のみとのことでした。実際、自分自身も実は今回が初めての西大台行きでした。今回、念願の西大台を歩くことができ、また大台ヶ原の新たな一面を知ることができました。巨木や透き通る清流、大蛇嵓の展望など印象に残ったシーンは数多くあるのですが、実は一番心に残っているのは事前レクチャーでの「西大台で利用調整地区制度が導入されて今年で10年目。まだ10年目の制度なんです」というお話でした。ガイドとしてこの場所の価値を正しく伝えるためにはどうすればいいのか? これからどうあるべきか? 考えていきたいと思います。

ホームページを公開しました

これまで個人ガイドのお問い合わせをいただくことがあっても、利用方法や料金などをうまくご説明できないことがありました。
そのわかりづらさを解消しようということで、ホームページをつくってみました。ガイドの依頼方法や料金のことなどわかりやすくなったかなと思います。
今後、モデルコースの充実や山行報告の追加などもしていきたいと思います。

ぜひご覧ください!

 

www.mt-chkch.com

紅葉の始まった大台ヶ原へ(10/4)

今日は大台ヶ原へいってきました。

山の上はもう紅葉が始まっています。シロヤシオはすでに見ごろですね。日出ヶ岳~正木峠間はシロヤシオの紅葉のトンネルです。紅葉、黄葉が青空に映えて気持ちのいい一日でした。

今年はあと3~5回は大台ヶ原へ通う予定です。大台ヶ原登録ガイドにもなったことですし、大台ヶ原のいろいろな面を見ていきたいなと思っています。

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 なお、本日(10/4)時点では大台ヶ原ドライブウェイは10/1発生の崩土の影響により通行規制があります。

 平成29年10月2日 大台ヶ原ドライブウェー(大台ヶ原公園川上線)の通行規制について
大台ヶ原ドライブウェーは、国道169号分岐から大台ヶ原側へ5km地点において、10月1日発生の崩土の影響により、通行止めの規制があります。
なお、迂回路については、林道辻堂山線、一般県道大台河合線が通行可能です。
また、対象車両については、2トン車(普通車・ワンボックス車)まで通行可能です。

上北山村ホームページより

最新情報は奈良県道路規制情報より確認することができます。

近々大台ヶ原へ行かれる方はご注意ください。

 

プライベートガイドでテント泊体験@行者還岳

週末はプライベートガイド。9/30~10/1の1泊2日で行者還岳へ。日帰りでも歩けるルートですが、テント泊の練習がしたいとのご希望で、あえてゆったり泊りで過ごしてきました。

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コースは通称タイタン尾根から。尾根上の廃林道にタイタン(トラック)が放棄されていることが由来のようです。

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尾根上にはこんなお化けヒノキも。

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紅葉が始まりつつありました。

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天気は最高!

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行者還避難小屋に到着。今回はテント泊の練習なので、あえて小屋には泊まらず。持参していただいた新品テントを実際に組み立てながら、設営の注意点などお話しさせていただきました。

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決まってますね~!

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夜は夜でバーナークッキングの練習。今回はアルファ米に甘えず(笑)、生米を炊きました。

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翌日もいいお天気。いよいよ背後にそびえる行者還岳へ。

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頂上の先は南壁の上までいくことができます。足元注意! でも、すごい景色。

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7月に登った弥山・八経ヶ岳の山並みがよく見えました。

その後、風対策やポールの取り扱いなど確認しながらテントを撤収し、往路をたどって無事下山しました。

テントで泊まれるようになると山の可能性が大きく広がります。これからが楽しみですね! ご参加ありがとうございました~!

11回目の富士登山

9/20~21で1年ぶり、11回目の富士山へいってきました。

昨年はヒマラヤ前の高所順応で夏の間だけで3回もいきましたが、今年は今回が最初で最後かなと思います。

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今回は吉田口より往復。早朝の5合目は誰もいない。

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最初は大型側壁ぞいのジグザグ道。尾根ぞいに山小屋が並んでいるのがよくわかりますね。

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7合目付近よりいきなり岩場となり(写真真ん中が岩場のスタート地点)、これ以降頂上まで岩場が続きます。この登山道を下山してきている人を多数見かけましたが、もれなく膝がつらそうでした。(通常はつづら折れのブルドーザー道が下山道です)

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山小屋はすべて閉まっています。

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疲れきった人たちの姿も。

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翌日、頂上よりのぞむご来光。

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巨大な影富士。

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日本で一番高いところ、剣ヶ峰にて。さすがに寒かったです。

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朝は氷点下でした。山頂部の池はカチンコチン。

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下山してくるとすごい車の数。観光バスも多く、5合目は外国人観光客だらけ。よくある表現ですがもはや日本ではないみたいでした。

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赤富士ハヤシ食べて帰りました。

 

今回は9月後半というシーズン外れの登山なので、通常の(夏の)富士登山の参考にはならないと思います。昨年もそうでしたが今回もかなり風に痛めつけられました。写真に風が写ればいいのですが、あいにくそのような写真はまだ発明されていないようで。写真だと人も少なく静かで楽々快適なコンディションに見えるかもしれませんが、実際には低温と強風との闘いとなりました。

ちなみに夏山期間以外における富士登山については、ガイドラインが出ています。参考までに↓

富士登山における安全確保のためのガイドライン|安全・リスク情報|富士登山オフィシャルサイト

 

富士山は見る山であって登る山ではない、という声もありますが、個人的には富士山は登って面白い山だと思います。決して楽ではない、安易に誰にでもおすすめできる山ではないですが、日本の山の中ではけた外れのスケール(高いというよりデカい)、高所の薄い空気はここでしか味わえません。登山道もメジャーな4コースに加え、5合目以下の古道や海抜0メートルからのトライといった選択肢もあり、自分自身まだすべてを歩きつくせてはいません。富士山は、面白いです。きっとこれからも通い続ける気がしています。

とある森の景色

6月からお手伝いしていた森林調査のお仕事が、先日終了しました。

はじめはすぐに終わる予定だったのですが、気が付けばなんだかんだもう秋の気配…。これだけの期間同じ森に通い続けることってこれまであまりなかったので、おかげで4か月にわたって、森の変化を見ることができました。

特に意外だったのは、夏(8月)にはもうキノコがたくさん出始めていたこと。キノコといえば秋のイメージだったので、認識が変わりました。

道なき道をいく今回の調査では、思いがけないところで森の主のような巨樹に出会ったり、大岩壁に遭遇したり、そんな中でも古道の痕跡を見つけたりと、宝探しのような感覚もありました。

山という場所は、見る目さえあれば面白いものがいっぱいありますね。

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