2019年の振り返りと2020年のこと
あけましておめでとうございます。今年も新しい一年がやってきました。まだ2020という数字に慣れていませんが、だんだんと馴染んでいくのだろうと思います。昨年と同じように、振り返りと目標的なことを残しておきたいと思います。
2019年の振り返り
独立3年目ということでようやく仕事と生活のサイクルが落ち着いてきたように思います。2018年は登山ガイドとしていろいろな新企画を行い、下見と本番に追われて忙しかった記憶がありますが、2019年は前年の積み重ねがあり少しは余裕をもって過ごせたように思います。
登山ガイドの部分としては、一年通しての大型企画である大峯奥駈道縦走に一区切りつけることができました。残念ながら天候の影響もあり八経ヶ岳~釈迦ヶ岳という核心部を宿題として残すこととなってしまいましたが、今年のうちにはリベンジを果たしたいと思います。
山岳雑誌「岳人」でのコース紹介など、書くお仕事が多かったのも印象的でした。学生のころから実は書くことは嫌いではなく、よい機会に恵まれたと思います。
エコツアーガイドとしても、テクニカルロープレスキュー講習への参加や、日本ケイビング連盟の合同訓練などを通じてロープワークをブラッシュアップすることができました。
個人的な登山の部分では、アイスクライミングに6週連続通ってリードデビューしたり、春・秋のロッククライミングを継続して学生以来のグレード更新(といってもRP/OS5.10aですが…)ができたりと、少しはバリエーション的な登山に踏み出す第一歩ができたのかなと思います。
また、再びヒマラヤにいきたいという気持ちが高まる中、海外登山研究会への参加やヒマラヤキャンプへの参加など機会を探る日々が続いていましたが、結局のところ自分が動くしかないということを悟り、奈良でのヒマラヤミーティング開催に至ったところ仲間に恵まれ、今年春のヒマラヤ遠征の計画が動き始めました。昨年10月以降はその準備に割く時間が増えてきました。
こうして充実した時間を過ごすことができた一方、泊りの仕事が増えたり、ヒマラヤ遠征のための合宿などで家をあけることが多く、その点は反省をしています。。。
また、昨年の冒頭に力を入れていた英語学習については、アイスクライミングシーズンの本格化とともに棚上げになってしまいました。これも計画性がなかったなと反省です。。。
2020年の展望
まずは直近の冬シーズンを無事に終え、ヒマラヤ遠征をやはり無事に終えることが頭の中を占めています。その過程を通じて、登山者として、人として成長したいと思っています。
その後についてはヒマラヤ遠征の中身による部分が大きい気がしていますが、とりあえず帰ってきてからは真面目に仕事するつもりです。笑 八経~釈迦縦走のリベンジや小辺路、大杉谷等、幸いなことに既にリクエストいただいているものがありますので、それを形にできるようがんばっていきたいと思います。もちろん、川上村でのエコツアーも充実させていきます。
今年は2月にいよいよ30歳!の大台を迎えるということで、30代の10年間ということも少し意識しながら過ごしていきたいと思っています。
まとめ
国内から出ることなくあまり遠出もなく過ごした2019年に比べ、2020年は移動と変化のある一年になりそうです。忙しさに自分を見失うことなく、日々を大事に過ごしていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
「岳人」1月号に記事執筆しました
好評発売中の山岳雑誌「岳人」1月号に、コースガイドを執筆しました!
今回は大峰山脈の隠れた絶景「天女の舞」をご紹介しています。
今シーズンもこちらを訪れる企画を準備中です。ぜひ「岳人」で予習しておいてくださいね~!
新計画書完成!&ゆうちょ口座をつくりました
当初隊員2名だけですすめていた計画ですが、実は新たなメンバーが加わることとなり、3名の計画となりました。それにともない、突貫工事で装備・食料etcの計画を見直し…新たな計画書が完成しました!
表紙は何もかわらないので、この写真だけだとよくわかりませんが(笑) 「計画書」というひとつの形にすることで、抜けや疑問点が浮かび上がってきて、少し前進できたように思います。
また、これから買い出しなど本格的にお金が動いていく段階になるため、登山隊の専用口座をつくりました。登山隊はいわゆる任意団体扱いになるため、口座開設には規約が必要となります。これも郵便局の方と相談しながら突貫工事で1日でつくることができました。親身に相談に乗っていただいた川上村迫郵便局の方には本当に感謝です!
本当は山に登りたいはずなのに、パソコンばかり叩いていると何をやっているのかな?と思ってしまう瞬間もないではないですが、だんだんと形になるものができてきて、少しずつ実感がわきつつあります。
2020年春・再び未踏峰を目指します
2016年、東ネパール未踏峰・ナンガマリ2峰登山から4年。
2020年の春、再び未踏峰を目指します。
この間ずっと、再びヒマラヤの高峰登山を夢見ていました。実際に2017年には極西ネパールへ足を運び、偵察トレッキングを行いましたが、クライミング経験不足を痛感。ここ最近、ロッククライミング・アイスクライミングを行いながら、ヒマラヤ再訪の機会を求めて海外登山研究会に参加したり、周囲の有志と勉強会を行ってきました。
100をこえる未踏峰リストから1つ1つの山について調べ、自分たちなりのヒマラヤを楽しめる場所を選んでゆきました。
そこで浮かび上がってきたマナスル山群北方、ネパール・中国国境に位置する未踏峰ジャルキャ・ヒマール(6,473m)を今回は目指します。
ミーティングは今夏から継続的に行ってきましたが、今日はいよいよ山での顔合わせトレーニング。ここ最近事務作業に追われていたので、ひさしぶりにロープをさわりリフレッシュできました。
「ヒマラヤ登山は出発すれば半分成功」と聞いたことがあります。出発までの準備の大変さを言い表した言葉だととらえていますが、早くもその意味を実感しつつあります…。これから多くの皆さまにご協力・ご相談のお願いをすることとなるかと思いますが、どうぞ見守っていただけましたら幸いです!
全国のガイドが一堂に会する「神戸自然ふれあい集会2019」に参加しました
11/11~12、神戸で開催された日本山岳ガイド協会の自然ふれあい集会2019に参加しました。
毎年行われているガイド協会の大きな集まりで、日本全国からガイドが集まり代表者会議、遭難対策研修会、自然環境会議などが行われます。あと懇親会(笑)
今回は関西での開催ということで初めて参加してみましたが、生きる伝説のようなレジェンドからバリバリの若手までさまざまな出会いがあり、個人的には学生時代に登山研修所でお世話になった講師の先生方との再会ありでとても刺激を受けました。
こうした楽しい時間があるのも日常の積み重ねがあってこそ。今回できたつながりを大切にしながら、日々のガイド業に励んでいきたいと思います。