虹、絶景、お花畑。春の旧吉野街道をプチ縦走!
来週開催予定の「春の旧吉野街道~古の五社峠から大展望の白倉山へプチ縦走~」のコースを歩いてきました。
いままで何度か歩いているコースですが、台風の影響か昨年にはなかった倒木があったり、道が少し荒れている感じがあったりと変化が見受けられました。やはり自然は生き物ですね。いいお天気でほどよいプチハイクを楽しみました。
国道169号線よりこれから縦走する白倉山を見上げる。中央の白いアンテナが立っている山です。今回は左の尾根からきて向こう側に抜けていく感じですね。
近くには柿の葉寿司屋さんが何軒かあるので、柿の葉寿司を買って昼食にするのもおすすめです。
登山口となるあきつの小野公園は新緑の装い。コケのじゅうたんが美しいです。
シャクナゲも例年より早い感じがします。ここからGPSで実測約8km、のんびり歩いて約4時間のミニ縦走のはじまりはじまり~
名瀑・蜻蛉(せいれい)の滝。ここの滝つぼは高確率で虹が見られます。
滝を一周する遊歩道から離れて山へ。途中、役行者が大峰山開山前に修行したといわれる聖天窟を通ります。
尾根にあがるまでの約1時間が急坂でがんばりどころ。鉄階段が天国への階段に見えてきます(笑)
とはいえ低山なのでじきに旧街道に合流。広いU字状の掘れた道が往時をしのばせます。ここらへんは道に落ちた枝が多くてやや歩きづらいかもしれません。道も少しわかりづらいところがあります。尾根に出たと思ったらどんどん下りだすので不安になりますが、基本的には薄い踏み跡をたどっていくのが正解です。
下の西河集落との分岐にたたずんでいた石仏。「右 上市 左 よしの」と読めます。
地味な小ピークをいくつかこなして五社峠へ。五社トンネルが開通した現在は人気はまったくありませんが、いまでも切り通しが残っています。ここから先は比較的踏み跡がしっかりしていて快適に歩けます。短い急坂をこなして白倉山へ。
白倉山山頂は正直地味ですが、その先の白倉覗・通称「川上村のミニ大蛇嵓」が絶景!
ちょっと大台ヶ原の大蛇嵓に似てる気がしませんか?笑
ちなみに本物はこんな感じです↑
白倉覗からはこれまで歩いてきた尾根が一望できます。
白倉山から松林の中をさくさく下ること約30分で芸術施設・匠の聚(むら)へ。毎年4月中旬~ゴールデンウィーク頃までは見事な芝桜のお花畑を見ることができます。今年はもうそろそろ満開といった雰囲気。見物の人で賑わっていました。
いいお天気で登りでは汗拭き手拭いが手放せませんでしたが、尾根に出ると爽やかな風に癒されました。尾根に上がっても標高600mほどしかない低山縦走になるので春・秋・冬がおすすめのコースです。特に春は登山口で桜やシャクナゲ、下山口で芝桜のお花見が楽しめるので、ちょっと得した気分が味わえますね。匠の聚のギャラリーカフェでお茶して帰るとさらに充実するかもしれません。
あまり有名ではないですが、ぜひ一度は歩きたいコースですね。
春ののんびり里山歩き・三郎ヶ岳
先週下見してきた旧榛原町(現宇陀市)の三郎ヶ岳へ、2名様をご案内させていただきました。先日の五番関~吉野山縦走に続き、こちらもお客様からのリクエスト企画です。
期待していた仏隆寺の千年桜、諸木野の牛繋ぎの桜はどちらもちょっと遅かったかなという感じで少し残念でしたが、道中では遅咲きの八重桜や山桜、ツツジやシャクナゲも開花していて春の景色を楽しむことができました。
地形の細かい里山歩きは地図読みの練習に最適、ということで今回は地形図をしっかり確認しながらの読図も体験していただきました。
お昼にはチョコバナナホットサンドをつくって大休止。平日とあって貸し切りの山頂でくつろぎました。
下山後の諸木野の集落では地元の方の桜カフェでひとやすみ。
そして最後は神秘的な雰囲気ただよう龍王ヶ渕へ。
なんだか始終のんびりしっぱなしの山行でしたが(笑)、春のあたたかな里山でのんびりするなという方が無茶ですね。笑
本日はご依頼ありがとうございました。またご一緒させていただくことを楽しみにしております◎
洞川温泉のんびりステイ&五番関~吉野山縦走
4/9~10、リクエスト企画の洞川温泉のんびり滞在&五番関~吉野山を開催しました!
昨秋からご要望いただいていた企画だったので、無事開催できてほっとしています。
初日は天河大弁財天社、五代松鍾乳洞などのんびり観光。洞川温泉街の素敵なお宿に泊まって、翌日はいざ大峰奥駈道へ。
五番関から大天井ヶ岳、四寸岩山をこえ、桜が待つ吉野山へ。桜は奥千本が見ごろ、桜本坊の八重桜も見事でした。旬のいちごや桜ようかんでエネルギーチャージしながら、がっつり10時間の縦走で最後は吉野駅へ。20km超の長丁場を歩き通しました。
ご参加の皆さま、お疲れさまでした。ありがとうございました。
この行程を実施するにあたり、大峰奥駈道のことをあらためて調べました。実際には道のりが長丁場すぎて、ガイドには盛り込めなかったこともたくさんありますが…知れば知るほど、興味深い世界です。登山としてではなく、行としての奥駈もいつかは果たしてみたいものです。
三郎ヶ岳周遊と宇陀の隠れた名所めぐり
今日は来週にひかえた三郎ヶ岳ガイドの下見へ。
奈良県の北東部、宇陀市に位置する三郎ヶ岳は関西百名山のひとつに数えられています。千年桜で有名な仏隆寺から高城山~三郎ヶ岳と縦走し、牛繋ぎの桜で知られる諸木野の集落を経由して再び仏隆寺に戻る周遊コースが春の時期はよく歩かれています。一周約10km、4時間ほどでまわれるお手軽コースです。
近くには十数本の杉が融合し特異な姿を見せる「高井の千本杉」や鏡のような神秘的な湖面の「龍王ヶ渕」など、渋い名所が多くあわせてまわるとコンパクトながら充実の一日が過ごせます。
山の中で出会ったのは一人だけでしたが、さすがに土曜日とあって仏隆寺や諸木野の集落は桜目当ての観光客でにぎわっていました。そんな中でも諸木野では地元の方にコーヒーをいただき、色々とお話を聞くことができ思い出に残る時間が過ごせました。
宇陀や曽爾の方にはまだまだ気になる山や名所が多く、これから開拓していきたいところです。
アルプスの山のように分かりやすい魅力や知名度があるわけではないものの、三郎ヶ岳のような里山にはなんともいえない渋い魅力がありますね。うまくそれを伝えられるような方法はないものか悩みます。
ともかく、一度はいくべきとおすすめしたい名コースでした。
高井の千年杉
すごい迫力です
登山口となる仏隆寺にて。楽しい無人販売
千年桜
三郎ヶ岳山頂は展望良好
三郎ヶ岳山頂直下には摩崖仏が残る
諸木野集落、牛繋ぎの桜
再び戻って仏隆寺、千年桜
龍王ヶ渕。この日は少し風があって鏡のような湖面は拝め
小さな剣士をご案内@筏場道
土砂を取り除く工事が終わり、筏場道に行けるようになりました!!
というわけで本日は川上村へ剣道留学にきている小さな剣士をご案内。
川上村には剣道の最高位である範士八段の称号をもつ先生がおられ、毎年夏には大きな大会が開かれるなど、実は剣道の隠れたメッカなんです。
滝や野湯をめぐり、昼食は炊きたてご飯&手づくりカレー♪
練習の日々、つかの間の休息を楽しんでもらえたでしょうか。
これからの活躍を祈っています!