台高・蓮川庵ノ谷で沢登り
8/30(月)、台高山脈の迷岳にほど近い庵ノ谷で沢登りしてきました。丸滝谷、水太谷に続き、今年の沢は3回目。
今回は登りませんが、いつ見てもすごい山容の飯盛山を横目に蓮ダムへ。
ダムからは右岸道路経由で庵ノ谷林道に入り(入口は車高2mまで要注意)、林道が沢を離れる手前の広場に駐車していざ沢へ。
沢を横切る工事用道路(?)を歩いて右岸に移り、巨大堰堤を過ぎたところで斜面を下って沢に降り立ちます。
入口から小滝があって楽しく登れます。しばらくすると8m滝へ。ここは朝日が入って綺麗でした。自分は右岸から巻きましたが、上の林道から崩れてきた砂利斜面のトラバースが予想外に渋く、見積もりの甘さを反省。同行者は左岸巻き。左岸の方が正解だったかもしれません。
8m滝を巻き終わると、再び立派な堰堤に出会いました。平成31年度(=2019年)とあり最近できたようで、ネット上の記録にはない堰堤でした。ご丁寧に左岸に階段が整備されており、堰堤を越えるとすぐに639mの二股でした。
ちょうど二股にはイワタバコが↑
水量は1:1でしたが、ここは右の本谷へ。奥に大きな滝が目につき、近づいて見ると立派な連瀑が登場。
中段が洞窟状にえぐれておりユニークな形状でした。これは少し戻って、左岸の植林帯から踏み跡をたどってまとめて巻きました。
修行中の人(笑)
小滝をいくつかこえると傾斜が緩み、間伐材が沢の中に倒れこんでいるため、左岸の植林より巻き。その後二股となり、今度は左俣へ。右股は遠目に10mほどの滝が見えていました。
しばらく階段状となり、再び二股。左俣が本谷ですが、まずは右俣へこの谷の名物コウセン滝を見に行きます。
落差40mほどで、ミストが気持ちのいい滝でした。
左俣との間の尾根を渡って本谷に復帰。このあたり地形図の岩壁マーク通り周囲は大きな嵓となっていましたが、本谷は階段状で問題なし。
次の二股では右が本谷のはずですが地形的に左が本谷に見え、若干悩むも水量がやや多い右へ。結局、右で正解でした。
↑二股の上には石積みの跡と割れた一升瓶が。昔の山仕事の痕跡?
二股を過ぎると水量が一気に減り、源流の雰囲気に。
↑点在する巨木が見事でした
源流の水を汲んで斜面を上がると左岸の小尾根に導かれ、そこで沢装備を解除。そこから10分ほどで稜線でした。
反対斜面に眺めのよい岩場を見つけ、ランチタイム。
大熊三山の白倉山方面が目の前に見えていました。
下山は大熊の頭北西尾根をたどって庵ノ谷林道へ。ところどころ迷い込みやすい枝尾根があり、GPSのお世話になりました。尾根上は生きた化石ともいわれるトガサワラと思われる樹もあり、非常に山深い雰囲気でした。
大熊の頭より下山中、北側の景色。曽爾村の古光山~俱留尊山あたり?
結局ロープを出すことはありませんでしたが、 240cmスリングがお助け紐として活躍しました(そういう使い方に慣れてきました)。階段状のところが多く間延びした感じもありますが、序盤の連瀑とコウセン滝は見事で、初級のよい沢でした。ちなみにヒルは2匹見かけました。
巻きなどルート取りの判断に迷って時間がかかってしまっているので、今シーズンのうちにできるだけ経験を積んで、判断のスピードを上げたいと思います。
・今回のタイム
8:10 駐車地発~8:45 639mの二股~10:15 コウセン滝~12:30 稜線(ランチ)~12:50 大熊の頭~13:30 林道ゲート~14:25 駐車地
・参考にさせていただいた記録
(後者の記録は最初の二股で左に入っている様子)