美杉の新名所・ミツマタ群生地から学能堂山に登る
学能堂山の近くにミツマタがすごいところがあるらしい、という話を聞いて行ってきました。場所は三重県津市美杉町石名原の山林内で、「美杉の新名所」としてPRされています。近くにはさくら名所100選「三多気の桜」があり、あわせて訪れる人が多いようです。
訪問日は4/1(木)です。満開からはやや過ぎているようで白くなりかけているものもありましたが、なにせ膨大な数のミツマタが生えており元気な樹もまだまだたくさん、甘い香りと景色を楽しむことができました。
現地は山林内となっており駐車場がないため、伊勢地地域住民センター(さくら会館)駐車場から歩き出します。集落内の細い道を通りますが曲がり角には案内板が設置されているため、道はわかりやすいです。住民センターには地図が設置されており、平日はお手洗いをお借りすることもできます。
このあたりは伊勢本街道となっており、かつての常夜燈が残っています。
振り返るとたおやかな姿の大洞山。
道中、仮設トイレがあり有難いです。
里道を抜け林道に入っていくとミツマタが見え始め、案内板があります。遊歩道がつけられていますが、この赤線の通り一周はできないので要注意。自分は一周できるものと思い込んで、最後は薮漕ぎするはめになりました…
群生地に入っていくと早速一面のミツマタがお出迎え。
甘い香りがただよいます。
ミツマタの海! 正直これほどの規模とは思っておらず、感動的でした。
前鬼のミツマタもすごかったのですが、規模はこちらの方が広いです。
展望デッキ。他にもところどころにベンチや丸太が設置されており、景色をゆっくり見ることができます。
展望デッキの手前に林道の分岐がありこちらの看板があります。今回は標識で示されている右側の林道ではなく、左へ進みます。
地図を見ると一目瞭然ですが、右側の林道は蛇行しておりかなり距離が長くなります。とはいえ左は標識もなく林道と山道が交錯し地図読みが必要となるルートです。
出だしは結構急傾斜。
林道の分岐を何本か見送り、山道に入ってしばらくすると再び林道に出ます。今回は正面の尾根を直登して学能堂山の東尾根を登り、北尾根を下って再び林道に帰ってくる(写真右奥に出てきました)周回コースをとりました。
尾根にとりつくと樹間から学能堂山と三多気の集落が見えました。
東尾根につながる尾根をひたすらまっすぐ登っていきます。かなり急でそれなりの脚力がないと大変かもしれません。滑りやすいコンディションでなければ、こちらを下った方が楽そうです。
ヒーヒー言いながら東尾根に出て、山頂に向かいます。頂上直下は自然林となり学能堂山にこんなところがあるのかと思いました。
学能堂山到着。短い時間でしたがなかなかキツい登りでした。遮るもののない頂上からは360度のパノラマがひろがります。
帰りは杉平への一般ルートを5分ほど下ったところで分岐を右に折れます。
こちらは傾斜もゆるく歩きやすい道でした。周回にこだわりがなければ単純にこちらから往復するのが無難ですね。このまま林道を下っていくと展望デッキ手前の分岐に出ますが、距離が長いので今回は地図読みしながら往路を戻りました。
この日は三多気の桜とミツマタ群生地をハシゴしましたが、ともに美杉町のホスピタリティを感じよい一日となりました。道案内が丁寧だったり駐車場が整備されていたり、出会った方も皆さん親切で、また訪れたいと素直に思える場所でした。
ミツマタ群生地の概要、地図はこちら
現地ではもう少し詳しい地図が配布されています
日々の開花情報はこちらが詳しいです
http://www.ztv.ne.jp/photoms/mitumata/mitumata.html
学能堂山へのルートはこちらの記録を参考にさせていただきました