10/10、先週に引き続き大台ヶ原へいってきました。今回は東大台ではなく、入山に手続きが必要な西大台地区です。手続きについてはこちらにて↓
環境省_吉野熊野国立公園大台ヶ原|西大台利用調整地区|利用調整地区とは
ビジターセンターにて約30分のレクチャーを受けて出発。このときいただいた小冊子には、西大台で観察できる動植物がまとめられていて役立ちました。
今年は西大台利用調整地区へ立ち入り申請をすると、上北山村に2つある温泉の無料券をプレゼント!というありがたいキャンペーン中とのことで、無料券をいただきました。
好展望が続く東大台に対し、西大台は一か所ある展望台を除いてはほとんどが森の中。
紅葉には少し早かったものの、見ごたえある巨木を観察しながら歩きます。
渡渉点が多く、増水時には注意が必要ですね。また登山道自体も東大台にくらべるとわかりづらいです。木道は一切ありません。解説板もないので、派手さに欠ける分ある程度自然を見る目がないと楽しめない場所かもしれません。。。自然の知識が豊富な人と歩くとより楽しめると思います。
西大台の定番(?)、通称カボチャの木。実際には土壌が侵食されて、根っこが露出してしまったミズナラの巨木だそう。
秋晴れに恵まれ、展望台からはシオカラ谷~大蛇嵓の大展望。双眼鏡を使うと大蛇嵓の上に立っている人が見えるほどでした。
原生的な自然の残る西大台ですが、人の痕跡がまったくないわけではなく。写真はかつて西大台から麓の集落まで伸びていたという長距離有線電話に使われていた碍子(がいし=絶縁体)です。
下山後は上北山村の道の駅すぐの喫茶店で夕食をとり、温泉につかって帰宅しました。上北山村を満喫した一日となりました。
西大台利用調整地区は事前の手続きが煩雑なイメージがあるようで、今日の入山者は自分たち含め6名のみとのことでした。実際、自分自身も実は今回が初めての西大台行きでした。今回、念願の西大台を歩くことができ、また大台ヶ原の新たな一面を知ることができました。巨木や透き通る清流、大蛇嵓の展望など印象に残ったシーンは数多くあるのですが、実は一番心に残っているのは事前レクチャーでの「西大台で利用調整地区制度が導入されて今年で10年目。まだ10年目の制度なんです」というお話でした。ガイドとしてこの場所の価値を正しく伝えるためにはどうすればいいのか? これからどうあるべきか? 考えていきたいと思います。